残念ながら日本での転職回数は大きく影響してきます。転職回数は少ないほうがいいと感じる企業が多いのです。では、どのように影響してくるかまとめていますのでご覧ください。

転職回数が多いと不利になる?

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40代ともなれば、20年以上は社会人生活を経験している事になります。

その為に職歴上では、2回や3回の転職経験があっても珍しくはないでしょう。

実際の採用現場では、この回数についてどう考えているのでしょうか?あるリクルートエージェントが2015年に行ったアンケートをもとに、職場替え回数と採用/不採用の関係について考えてみましょう。

まず、『転職歴は何回くらいからマイナス条件としますか?』という質問では、30代なら通常3回目から、そして40代では5回目あたりから要注意としている様です。

これは業種によって判断が違いますが、平均値としてはひとつの目安になるでしょう。(外資系企業についてのデータは含まれませんが)

1〜2回の転職回数までならマイナス評価にならない

次に職場替えが複数回ある応募者の採用実績についての質問に、複数回の転職者の採用をした企業が80%以上もあります。

職場替えを有効なスキルやキャリアとして活かせるのならば、複数回でも受け入れるという事が分かります。ですから培った職場経験を的確に集約し、的確に分析を行っておくと成功率につながると言えるでしょう。

中途採用を全く行わない企業もあります。例えば人々の安全に関わる企業などは新卒で採用し社内精神を醸成していくためで、中途者を採用するリスクを避けている事もあります。

では何回までなら採用可能かを見てみましょう。

『最高で何回までの転職歴の方を採用された実績がありますか?』との質問では、3〜5回目との回答が目立っていました。

つまり40代までの20年間余りの職歴で5回までなら、事情によってはマイナスポイントにならない可能性があるのです。この点が限界の転職回数と捉えておきましょう。

転職回数が多い場合の理由は意欲的な内容になる様に

複数回の転職では、その理由に関してかなり突っ込んだ質問をする傾向があります。つまり前の会社を辞めた理由ですね。(本音の転職の理由は別として)

無計画だと感じたケースでは不採用になりやすいです。その場その場の思いつきで辞めてるようないい加減な人物だとの印象を持たれない様に気を付けましょう。印象を持たれないように気をつける、という表面的な話よりはあなた自身が計画性のあるしっかりした人間になる事の方が重要です。

マイナスポイントになり易い理由とは、『仕事のせいで健康を害した』『会社の営業方針と合わなかった』『労働条件に不満があった』が挙げられています。

もちろん実際問題としてこれらの事が原因となった場合は、冷静な視点で論理的な説明をすべきでしょう。この点、上手な言い回しが思いつかない場合は転職サイトの社員に相談して面接や書類のアドバイスを受けてください。

一方的に会社のせいにする話し方はデメリットになりますからね。

反対にプラスの印象を与える理由は、『スキルアップ・キャリアアップのため』『会社の経営状況の変化』があります。

前向きな理由で職替えをするケースは好印象を与えやすいのです。

また40代になって、短期間に複数回の転職を繰り返している場合も要注意です。次の就職には少なからずマイナスとなります。もしその様な状況にある方は、短期間に転職に至った理由を的確に説明しましょう。必ず突っ込まれるポイントですから。

そして今度は長期の就業を願っている事を、具体的な目標をかかげて訴える様にするべきです。折角採用した人材が短期間で辞められる事は会社として時間も費用も損失となります。あなたが裏切らないという証拠を見せる必要があります。

つまり次の会社とどのように人生を歩んでいくかを明示してください、という事です。