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ここでは転職活動の計画をして決まった後の流れを書いていきます。

私自身、退職する際に色々とゴタゴタがあったので書き残しておきたいと思います。

まず「円満退社」というのは出来ればそのようにしておいたほうがいいです。今の会社に恨みや苛立ちを持っている場合は「どうなってもいい」「早く会社を辞めたい」と思う方も多いと思いますが、出来ることなら後味悪い退職にはしないほうが良いです。

ここでは退職の手続きを上手にするための知識を記します。

退職への対応は丁寧に

転職活動は再就職先への積極的なアプローチが最優先事項ですが、つい疎かにされがちなのが退職手続きではありませんか?この退職への対応が悪いと後味の悪い結果になる事があります。

場合によっては前職場とのトラブルを引き起こす可能性もありますので、退職手続きは丁寧に行いましょう。

退職というとテレビでは、辞表一つを上司に渡してお終いにしている光景をよく見ます。

しかし実際はいろいろと細かな手続きが必要な事を知っておきましょう。
また辞表にも、退職の意思を会社に伝える退職願と、今日を限りに退職を宣告する退職届があります。

退職願は後日理由のいかんによって撤回することが可能ですが、退職届となると後の撤回ができなくなるので注意してください。

保険証や退職金に関する手続き

次に会社発行の健康保険証は使用不能になります。

転職する時は次の勤務先の健康保険に加入しますが、保険証発行までに期間が空いてしまうので、長期空白になりそうなケースでは、加入している健康保険の任意継続被保険者制度を利用する様におすすめします。
それから退職所得の受給に関する申告書は退職金を受け取るために会社側へ提出する必要があります。

この申告書を出さない場合は、一律で支給額の2割にあたる所得税を源泉徴収されてしまいます。

つまり勤続年数に応じた退職所得控除額が適応されないという事になり、転職者には大きな不利益が生じるでしょう。

退職の際に返却するもの

退職時に返却が必要なものは、社内で使っていたPCや名刺、それぞれの備品に制服などがあります。

これらすべては私品扱いでない限りは返却を求められるのでしょう。

特に顧客の名刺やカスタマーカード、各マニュアルなどの書類は会社の企業秘密に当たるために、決して持ち帰ってはなりません。

この点が最もトラブルになり易い点で、ついうっかりと持ち帰ってしまい、勝手に処分するミスが報告されていますのでご注意ください。

会社から受け取る書類について

そして会社から受け取る書類も確認をしましょう。

まず雇用保険被保険証は、次の転職先で加入する際に必要となります。

そして離職票がありますが、離職票には失業手当の振込先金融機関を指定してあり、過去6か月間の収入明細と退職理由が記されていて、失業保険金を受け取るのに重要な書類になります。
そして年金手帳や源泉徴収票も送られてきます。

どれも大切な書類ばかりですので、すべて余さずに受け取る様にしてください。
最後に退職の際は、会社側に迷惑を掛けない様に心がけるのは大事なマナーです。

そうする事で気持ちよく転職が行える事でしょう。

引き継ぎという面倒な作業と有給消化

有給が残っている場合は退職日までにしっかり使って休む事です。その間に次の職場への準備をすることができます。有給を取らせない会社もあるでしょうけどこの権利は民法で決まっていますので確実に履行してください。会社の言いなりで出社し続けるのは自分自身の心に「嫌なもの」を残す事になりますから。

それと同じくして有給vs引き継ぎ作業という事象が発生することもありますが、これは有給を優先できます。退職日が決まっている場合の有給は必ず取得できる事になっているからです。有給を取られると業務に支障がある場合どうするか、会社側は有給を買い取らせてくれと言ってくるはずです。

※あくまで自分から買い取ってほしいと言ってはいけません。

会社側に言わせないといけません。そして問題なければ買い取ってもらい有給を無くせばお互いがハッピーにお別れできることになります。引き継ぎと有給消化は上手に行ってくださいね。