突然会社が倒産したり、予期していない時にリストラされると、30代後半から40代で条件に合った職場を見つけるのはかなり難しくなります。(参考:40代でリストラからの転職のコツ)
日本にはそういった時に利用できる制度があり、そのような救済制度を利用しながら新しい職場を探すことができます。
失業給付金を申請
会社を退職してから、新しい職場が見つかっていない一定の期間は、失業給付金を申請すれば、国が転職や再就職を助けるために手当を支給してくれます。
しかし、失業した人は誰でも失業給付金をもらえるわけではなく、幾つかの手順を踏まなければなりません。
失業給付金をもらいたい人は、ハローワークに行って申し込みをして、仕事を探していることをアピールしなければなりません。
失業給付金の目的はあくまでも、失業者の転職や再就職を助けるための手段なので、会社は辞めたものの、ハローワークで求職の申し込みをしていない人は、就職したいという気持ちが無いと思われて、失業給付金も支給されなくなります。
また、会社が突然倒産したり、会社の都合で解雇された場合には失業給付金を手続きすれば、順調に行けば1週間くらいで支給を受けられますが、自分の都合で会社を辞めて失業した場合には、すぐに手続きをしても失業給付金をもらうまでに3ヶ月かかるので、前の会社に不満を感じて転職して新しい職場で働こうと思っていた人は、3ヶ月待って失業給付金を貰いながら新しい仕事を探すことになります。
貰える金額は、退職前6カ月間の給料の約50〜80%に相当するので、40代で毎月20万円の収入であれば、毎月13万2940円支給されることになります。
教育訓練費
そして、仕事をしている時に雇用保険に3年以上加入していれば、仕事を辞めてから教育訓練経費を受けることができ、厚生労働大臣から指定された専門実践教育訓練の入学金や授業料などの40%(上限は32万円)を国に払ってもらうことができます。
さらに、1年以内にそこで得た知識をもとに資格を取り採用された場合には、さらに20%を追加で支給してもらえます。
職業訓練校
失業した人は職業訓練校に通うこともでき、半年間学校に通って学び続けて自分のスキルを上げたり、必要な資格を取ったりできます。
職業訓練校では、知識に加えて実務経験も積ませてくれて、希望した職種の会社で一定の期間職場体験ができるように取り計らってくれます。
実際に、20代から30代前半までは未経験の職種でも雇ってもらえますが、会社としては即戦力になる人を探しているので、30代後半や40代前半の人は国の制度をよく活用して、資格を取ったりスキルを上げてから仕事を探すと良いでしょう。
リストラ・倒産は少なくないと認識しよう
自分がそのような状況になるとなんで自分だけこんなひどい目に合うんだと思ったり、自分の存在価値を否定されたような気持ちになる事もあります。40代なら家族も居るでしょうから責任が重くのしかかり辛い状況にもなります。けどリストラや倒産はそう少なくありません。帝国データバンクの数字によれば年間倒産する会社は1万件近くもあるのです。
となればそこに所属する全ての社員が失職している状況ですので身の回りであまり聞かないだけで確実に存在します。状況が状況ですので楽観視せよというわけではありません。
あまり悲観的にならずに転職サイト(人材紹介会社)を活用しましょうという事です。担当者も多くの人材を担当して企業との仲介をしていますので、倒産の状況の方の経験もあります。それに適した転職をナビしますので、自分1人で苦労せずに積極的にトライすることです。