面接は準備すべきでないという考え方があるのは勿論知っていますし、私自身もできれば用意した言葉なんて意味がないと思っている人間です。
ただどんな質問があるかは事前に予習しておいて良いでしょう。答えを丸暗記で覚えておくことはナンセンスですが、予めイメージだけ作っておくと当日も焦らずに回答できるはずです。
面接官が必ず行う4つの質問とは?
面接の時に必ず出される質問があります。
ですから、最低限事前に予習して準備しておかなければいけない回答もあるという事になります。
中高年の転職者に絶対になされる4つの質問とは、①前職の退職理由、②志望動機、③前職の仕事内容、④仕事への信条です。
これらはどれも当たり前な内容ばかりです。
ですが当たり前の質問だからこそ、面接官の心に響く回答を準備しておかなければならないのです。
前職の退職理由は慎重に
この質問では、忍耐強さや仕事へのこだわり度を確認します。つまり簡単な理由で辞めてしまう人かどうか?を判断する材料になります。(本音の転職の理由)
会社にとって腰を据えて働いてもらわなければ採用する意味がありません。特に正社員採用の場合はかなりシビアに評価がされます。そこで回答のポイントは、決して前職の悪口にならない様に事実を伝える事です。
前職場の批判は、そのまま今回の職場にもなされると心配させるだけなので要注意です。
激務を理由に退職する人の場合
このケースはとても説明が難しいのですが「今までは猛烈に働いてきた」「家族もいるので」「ワークライフバランスを取って働きたいと思った」このあたりがキーワードとなるでしょう。面接官も様々な人材を見てきているのでこれらのワードが出てきたら「あ、前職は残業時間が多かったんだな」と察するはずです。
この会社を志望した動機は前向きに
転職をする理由の多くが、給料への不満・休みに対する不満・勤務がキツイという不満などがメインになります。ですから転職先への志望動機の本当はこの点にあるのですが、面接では言わずもがなで、直接理由とするのはNGです。
あくまでも職場貢献の点から話をする様におすすめします。
自分の求める仕事内容である事やスキルや資格が活かせる点、会社の将来性とその発展への貢献度などを理由にする事ができます。ただし、ここでも前職と比較して評価をしない様に注意しましょう。
資格よりも実務を重視する向きがありますので、資格アピールはほどほどです。
志望動機で会社をヨイショする人がいます。
しかしこれはナンセンスです。「会社のココが素晴らしいココに将来性を感じた」といった話は中身無しの空っぽです。会社の志望動機で何を話すのかこれは自分が目指す所、方向性と会社の方向性のリンクです。「私は今後このように仕事をしていきたいと思っている」「その上で御社がピッタリだ」という事を説明するわけですね。会社のヨイショではなく方向性のリンク、実現したいことが御社で実現できる、という事が志望動機になるはずです。書類・面接時に魅力的な志望動機の組み立て方も参考になります。
前職の仕事内容と実績
前職の仕事内容は必ず聞かれます。もちろん履歴書に書かれてありますが、本人がどれだけ仕事の中で実績を上げてきたか(売上なのか、経費削減なのか、社員の管理なのか)をチェックするために行います。そこで回答では履歴書や職務経歴書に沿って、具体的に説明しましょう。
実績は数字をもってアピールする事が肝心です。
また自分がどういったスタンスで仕事に従事してきたのかを説明に入れるとさらに良いでしょう。
仕事への信条はありのままに
あなたが仕事をする上で大切にしているモットーはありますか?仕事で一番重要視していることは何ですか?といった質問がなされます。ここではあなたの本音を聞きたい部分ですから、あまりカッコを気にせずに答えると好印象になります。
この様に、オースドックスな質問として4項目を確認しましたが、事前に内容をイメージしてから暗記して用意した事ばではなくてその場のトークで的確に回答をする様に心がけてください。そうする事で面接官へのアピールが効果的に行なわれる事でしょう。