■40代の転職が厳しいと言われるのは何故か?

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「年齢は見られない」と言いつつも実際は年齢が見られるのが日本の転職市場です。

会社側からすれば40代の人材よりも20代の人材を採りたいと思うものですから、40代の方はどれだけメリットがあるかを示せなくてはいけません。この章ではなぜ40代が厳しいのか、その厳しさを解消して転職するにはどうすればよいかを解説します。

40代の転職が厳しい理由

近年の統計を見ますと、40代から転職をする方が増えていますが、『家族を養う責任』や『転職先で失敗は出来ない』などの理由から思い切った活動に踏み切れない方も多い事でしょう。

実際に求人市場では厳しい現状がはっきりとしています。それは中高年を採用する企業側のリスクがあるからです。

企業が社員に用意するもの=リスク

給与、社会保険料(健康保険、厚生年金)、労働保険、通勤手当、住宅手当、有給休暇
税金(所得税、住民税)

こういったものを企業が用意する事はご存知のとおりです。

例えば給与で年間500万円を支払う事になれば所得税は50万円ぐらいでしょうか。実際はあなたが支払う物ですがあらかじめ国に引かれるものなので、会社が払ってるも同然です。給与を上げれば所得税も上がるので実質会社の負担だと認識すべきです。

加えて社会保険料もそうです。月収50万円だとすると会社はざっくり10万円を支払います。(内訳は会社5万、あなた5万ですが、これも会社が事前に支払うので、会社からすればあなたにかかる費用のウチです。)給与が増えれば社会保険料も増えます。

労働保険も、通勤手当も、場合によっては住宅手当なども必要になります。いったん雇用すれば気軽に解雇できない日本の労働法です。この会社側のリスクを承知しておけば、40代の転職が厳しい理由がわかります。

あなたに年間1000万円の給与を支払うとなれば、会社の利益も考えて、あなたは年間2000万~3000万は最低稼ぐ人材でなくてはいけない事がわかるでしょう。

本当にわが社の役に立ってくれるの?

上記のように40代の転職は数字を上げる事が非常に求められる世界です。

書類を出して面接をしたとき人「この人はわが社の役に立ってくれるだろうか」「本当に稼いでくれるだろうか」という事が嫌というほど見られます。

となれば事前に十分な職場調査や自己分析の努力が必要です。大手が良いとか、最初から年収アップを狙うなど、無謀とも言える就活を行うケースがあります。年収アップを望むのは厳しい状況という事がわかるはずです。

面接をして色々お話、あるいは交渉した結果、年収の交渉をするのはOKだと思います。

40代でなく若手なら、育てられると思っている

40代には最初から実務や実績を求められますが、20代、30代ならまだ社内で稼ぐ人物に育てるという風土が見られます。この点も40代が転職で厳しい理由にもなっています。

40代を採用するならやっぱり20代、30代だよね・・となってしまいます。

40代の転職は厳しいけど、確率を上げる施策

そこで採用後の職務を成功させるポイントとして、40代の方の経験豊富がデメリットになる事を知っておきましょう。

20年前後の社会人経験が『経験豊富』を自負させる事でしょう。その経験は次の企業でも活かせると思っているはずです。

しかしそのキャリアが発揮されない事が多々あるのです。同じ職種でも企業ごとにやり方は違います。

そこで新しい仕事を覚える必要が出てきますが手早く合流できる事が重要です。せめて会社が待てるのは半年ぐらいではないでしょうか。

企業は即戦力を求めていて、仕事を教えるタイムラグや手間を省きたいと思っています。そこで事前に相手企業の調査・研究を行い、ある程度の業務内容を把握して、早く仕事に慣れる準備をしておくべきです。

手土産を持っていくぐらいの計画がなおヨシ

そして実績を上げる提案も練っておくと良いでしょう。

「新しい会社に入ってすぐに実績なんて作れるわけが無い」「新しい会社で研修を受けて学んでいきたい」と思ってる方は転職しないで今の会社に居続けたほうが良いです。どれだけの期間で会社に馴染み、会社にとって利益を出してくれるかが望まれているのですから。受身の姿勢はすぐ見られますよ。

手土産を持っての転職ならより喜ばれるはずです。手土産というのは前職場の内部情報とかそういう話ではありません。あなたが築いてきた人脈や既に顧客を獲得する準備、計画が出来ている事です。

新天地でいかにスピーディに現場に合流できるか、を証明する事も重要です。

女性の40代転職はさらに厳しいか

中高年女性の求人市場を見渡しますと、正社員の求人では圧倒的に20〜30代向けがメインで、40代以降はパート・アルバイトとなってきます。

正社員への採用ではキャリアや資格・スキルを限定しているケースが多く、正社員転職状況はかなり厳しいです。

そこで中高年の女性の就活は、専門のエージェントや求人サイトを利用すると良いでしょう。少子高齢化社会では、職場によって女性の雇用条件が改善されています。丁寧な就活で転職成功の確率がアップする事でしょう。

女性の場合は家庭の事情もあることから正社員ではなく契約・派遣などの雇用形態も視野に入れて取り組む必要が出て来る場合があります。